リンゴはメロンだった
数多くの交配を重ねて、優良な変種(domestica)ばかりでなく、新しい栽培品種がM.silvestrisから数多く生みだされています。
しかし、最近まで、初期のころの交配の様子は知られていませんでした。
リンゴについてはあまり歴史的な記録はありません。
旧世界の温帯地方ではリンゴは親しまれていましたが、ギリシア人はメロン(melon)と呼んでいました。
ギリシア人は、その呼称でリンゴに似た球形の果物すべてを表わしていたようです。
古代研究家の間では、「ヘスペリデスのリンゴ」とは何であったかという議論が以前から行なわれています。
(※ヘスペリデスとは、大地の女神ガイアが、結婚の祝いに天界の最高の女神ヘラに送った金のリンゴが植えられている園を守っていたニンフたちのこと)。
多くの人は、それをオレンジであるとしていました(オレンジの木をヘスペリデュウムhesperidiumといいます)。